液晶モニターの値段が安くなったわけ

  • 2007/08/23(木) 20:55:07

 液晶モニターは、主要な構成部品として、液晶パネル、電源ユニットもしくはACアダプタ、映像回路(液晶のデバイスドライバーIC、アナログ・デジタル変換、OSD表示など)、制御回路(電源管理、操作系IC)、筐体から成り立っています。

 性能の差が目に見えて現れ易いのが、液晶パネル、そして映像回路です。

 液晶パネルは生産するための整備投資が非常に大きいため、液晶パネルメーカー自身が液晶モニターを販売していたとしても生産数を増やして設備の稼働率を上げようと他社向けに液晶パネルの部品供給を行うことが一般的でした。< 同様に回路ICの半導体製造メーカーも他社向けに部品供給を行うことが一般的でした。

 こうなってくると、自社で部品は生産せずとも各社から購入した部品だけで液晶モニターを組み立てることができるのです。人件費の安い国や地域に工場を建てて液晶モニターを組み立てて、輸出・販売を始めます。液晶パネルや使っている半導体が同じであればそこそこ同じような性能の製品が安く作れるのですから、よく売れます。

 しかし液晶モニターはたくさん売れる商品ではありません。通常はパソコンと同数、多くともマルチモニターにして2、3台です。やがて、売行きが悪くなって、液晶パネルや半導体は生産過剰気味になってきます。その時に製造メーカーの経営者は安くしても開発費や生産設備の投資の回収を急ぎます。他社も追随して値下げが起きます。
 そうして、15インチや17インチの液晶、最近では19インチの液晶が安くなりました。近い将来、20インチ、22インチ、24インチなどでも同様の現象が起きるはずです。

液晶の組み立てや販売をするメーカー側の戦術としては、
・価格競争で勝負する。
・性能の差別化を測る。
・機能の差別化を図る。
・特定用途向けに特化する。
・事業の売却・撤退する
などがあります。


 この中で比較的良い成績なのが機能の差別化と特定用途向けに特化したメーカーです。例えば、映像関連事業のナナオ(EIZOブランドでモニターを製造・販売)です。こだわりを持つコアなユーザに対して、優れた製品を通じて明確なメッセージを伝え続けています。
一方、最近、業績的には今一歩なのが、アイオーデータ機器やバッファロー(メルコHD)です。戦略や方針が明確ではなく、安さで売るのか性能や機能で売るのかがはっきりしていないため、強みを発揮することができていません。それはバランスのよさとはいえません。ディスクトップ型の比率が減ったり、パソコンメーカーがセット販売するため、どうしてもパソコンとモニターは別々に買うという人が減ってきているのですから、それに応じた戦術を考えなければいけません。

サムスン、シャープ、三菱などは自社生産のパネルの性能の差別化とコストダウンで価格競争での勝負をしています。


製品販売サイトを見てみる↓
■株式会社ナナオ EIZOの直販サイト「EIZOダイレクト」
EIZOダイレクトの商品案内

■PC周辺機器メーカーアイ・オー・データのダイレクトストア「ioPLAZA>
特選街の商品案内

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